快適なパソコン環境:照明編

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お仕事やご自宅でも、パソコンを扱う機会が多くなった人はきっと多いと思います。特にお仕事でパソコンを使っているかたは、ディスプレイとにらめっこしている時間が1日の中でとても長くなっているのではないでしょうか?

眼精疲労にも因果関係がある、パソコンの作業環境における『照明』について、できるだけ分かりやすく紹介します!

明るさを決める単位

明るさの単位として、『ルクス』『ルーメン』といった単位を用いて表現します。

ルクス(lux)

ルクスとは『照度の単位』のことです。ルクスは『照明器具によって照らされた物体面の明るさ』を表現していると覚えればわかりやすいですよ。つまり、照明器具から離れていくにつれ、計測されたルクスはどんどん小さくなっていくということですね。

ルーメン(lumen)

ルーメンとは『光束の単位』のことです。ルーメンは『照明器具そのものの明るさ』を表現していると覚えればわかりやすいですよ。

照明機器の性能はルーメンで表現し、部屋内の特定の場所がどれだけ明るいかはルクスで表現するということですね!

理想的な明るさ

パソコンを操作する体勢のとき、ディスプレイの周辺やキーボードの手元がどれだけ明るいかの情報が必要です。つまり、今回ほしい情報は場所の明るさを示すルクスということになりますね!

ディスプレイを用いる場合のディスプレイ画面上における照度は500ルクス以下、書類上及びキーボード上における照度は300ルクス以上とすること。

厚生労働省

こちらに厚生労働省のガイドラインとしてしっかりと定義されていて、今回欲しいルクスの情報もありました!照明関係の内容をまとめると以下のとおりです。

  • ディスプレイへの入射光は500ルクス以下
  • 机上の照度は300ルクス以上
  • 室内は明るすぎず、暗すぎない
  • 室内の明暗が激しくならないようにする
  • 反射防止型ディスプレイの推奨

ルクスの計測

ガイドラインを元に、さっそく当塾の状態をチェックしてみました。(ガイドラインを確認して設備を整えたので、問題ないはずですが…)

上記の照度計を使って、ピンポイントでルクスを計測してみました。機器の上についている白い部分で計測できるようになっています。使ってみるとわかりますがHOLD機能が便利なので、機器選びの参考にしてみてください。単4電池を3個使うのですが、パッケージに含まれているので買ったらすぐに利用できます。

※間接光の影響や計測場所によって結果はもちろん変わってきます。あくまで目安として参考にしてくださいね。

室内照明の照度

場所や角度によって誤差はありますが、平均するとだいたい500ルクスをマークしてくれました。写真は498.1ルクスになっていますが、ガイドラインのボーダー的にはちょっとギリギリですね…

ただ、明暗の差をやわらげるために、大きなシーリングライトではなく、小さなダウンライトをたくさん取り付ける工夫をしています。

日中の室内照度

土日は昼過ぎから授業も実施しているので、日中の照度計測も忘れてはいけませんね。

太陽光はさすがというべきで、4桁の数値をマークしています。直射で計測すると5桁も超えてきます…

ブラインダーやロールカーテンで遮蔽しなければならないことがわかりますね。

ディスプレイの照度

ディスプレイ自体の照度も計測してみました。結果は250.5ルクスで、思ったよりも控えめ?の照度でした。

日中は太陽光で室内も明るく、夜間も照明機器のおかげで一定以上のルクスは確保できているので、明暗差を少なくするためにディスプレイはもう少し照度を上げた方が良さそうだということがわかりました!

具体的な改善ポイントが判明したのは嬉しいですね!

反射防止型ディスプレイとは

『ノングレア液晶』のこと、または『反射防止の保護フィルム』で対策されたディスプレイのことです。グレアとは、光による『眩しさ』のことで、ノングレアは反対に眩しさを抑制した状態のことです。

ノングレアディスプレイ

こちらは当塾で多く採用しているディスプレイで、ノングレアタイプです。商品説明には非光沢と表記されることもあります。

ちなみにこのディスプレイを選んだ理由ですが、

  • ノングレアである
  • IPSパネルである
  • フルHDである
  • HDMI端子がある
  • VESAに準拠している
  • 安い

ディスプレイはちゃんと選び方を勉強してから、納得した上で購入するのが賢い買い物ですが、当塾にマッチするかの選択は上記の理由からでした。当塾を見学してみて、このディスプレイが良いなーと思ったら同じものを選択しても良いかもしれないですね。

光沢ディスプレイ

ノングレアの方が健康にも良いと持ち上げられてきましたが、光沢ディスプレイにも大きなメリットがあります。それは『彩度が高く、純粋に綺麗だと感じる』ことです。『コントラストが強い(高い)』という表現をします。

グレアとノングレアを並べて比較すれば、おそらく多くの人はグレアの方が映像が綺麗だと感じると思います。それくらい違いがあるのは覚えておくと良いですよ。

選び方としては、『映像関係』や『グラフィックデザイナー』といった仕事をしていたり、『ちょっと贅沢な映画鑑賞』には光沢ディスプレイを、『普段使い』にはノングレアディスプレイを選択するのが良いですね。ディスプレイの種類は圧倒的にノングレアの方が多いですよ。


照明やディスプレイに関して色々と解説しました!『パソコンを使うと目が悪くなるのは、環境次第で改善できる』ことがわかりましたね。是非とも正しい付き合いをしていきましょう!

以上、『快適なパソコン環境:照明編』でした。

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